最近、フリーランスや個人の方からご依頼いただいた案件で、共通する問題がありました。
お手伝いする上で根本原因を探っていくと……
という悩みがあったんです。
例えば、50〜60代の落ち着いた夫婦に食事を楽しんでもらいたいけれど、20代の元気で騒ぎたい人たちがたくさん来店する。というイメージです。
たくさんの人に来て欲しい、多くの人にサービスや商品を購入してもらいたい
それは誰もが思うこと。
売上さえ伸びればそれでいいという考えの場合は、誰が相手でもあまり関係ないかもしれません。
しかし個人で事業を続ける場合はとくに、商売や取引する相手を選ぶ必要があります。
来て欲しい人/来て欲しくない人を決める
個人のキャパには限界があるもの。
自分も、一緒に働く人も、そして利用(購入)してくれる人も、みんなが気持ちよくいられる状態を作りたいですよね。
そのためには、
を決めるのが重要です。なにより自分が楽しくいられないと、自分で事業をする意味がわからなくなってしまいますよね。
どんな人に来て欲しいか?逆に来てほしくないか?を明確してみましょう。
ターゲットを絞り方向転換→大成功した宿の話
下記は、実際にあった話。とある旅館の女将から聞きました。
数十年前から古い別荘を利用し、旅館を運営していたある宿。
情緒あふれる別荘建築の佇まいが素敵で、フレンドリーなおもてなしが魅力です。
しかし、宿泊する人によって、評価が大きくわかれていました。
Aさんは、人の温かみを感じる宿で、家族の一員になったような気持ちで滞在したい。Bさんは、とにかくサービス満点の高級宿でもてなされたい。
このように、ふたりが宿に求めることが違ったのです。
AさんとBさん、どちらも嘘はなく、本音の回答。
もちろん、宿は同じで接客態度も変えたわけではありません。
単純に、お客さんの求めるものが違っただけです。
Bさんと同じ要望だけど、Aさんの口コミを見て宿に来たら、がっかりしたり不満に思ったりしますよね。
そこで旅館は、ターゲットをAさんと同じような要望を持つ外国の方に絞りました。
インバウンドに力を入れ、海外の方向けに予約サイトやWebサイトを修正したのです。
結果、その宿は売上を飛躍的に伸ばしました。
来て欲しい人・来てほしくない人(コンセプトに合わない人)をしっかりワケたことが勝因ですね。
「来て欲しくない人」のことも想定しよう
来て欲しい人に呼びかけるのは、みなさんよく考えること。
ペルソナを設定して、お客さんが求めるものを考えて、あれこれと試行錯誤します。
同時に、「来てほしくない人」像も明確にしておくのがおすすめです。
ちょっとした言葉遣いや取り上げる話題が、実はとある界隈の人の心をくすぐっているかもしれません。
あなたの公表している資格が、想定外の需要を持った人に響いている可能性もあります。
強い言葉とインパクトは諸刃の剣
・インパクトがあるから
といって、強い言葉を使う、専門性を出しすぎる、断言しすぎると……
来てほしくない人、想定外の人を呼び込むこともあります。
・いい評価と悪い評価の差が激しい
そんなときには、もしかして「来て欲しい人ではない層」を引き寄せる原因があるのかもしれません。
今一度、ホームページやブログ、SNSなどのプロフィールや投稿内容を見返してみましょう。
自分ではよくわからない場合は「●●みたいな人が多いんだけど、なんでかな?」と誰かに聞いてみるものよさそうです。
・持っている資格
・特徴的な経歴
このあたりの取り扱いは、慎重に。
あえて言わない、公表しないという選択もアリです。
「いいことばかりを誇張しない」のも大切ですよ。
✓絶対に売上を伸ばします
✓必ず●●させてみせます
など、強気の発言はとくに気をつけましょう。
※筆者はチキンなので、あまりにも強い言葉は使えません……
まとめ
今、お客様は神様の時代は終わりました。合わない人、価値観が大きく違う人との取引はお互いを不幸にするだけです。
来て欲しい人を呼び込むと同時に、「来てほしくない人」の想定と対策も忘れずに行いましょう。
※来てほしくない人を想定したけど、どうしたら「来て欲しい人」を呼び込めるのかわからない!どんな文章に変更したらいい?という方は、お気軽にご相談ください。
ここまで読んでくれたあなた、好きです!ありがとうございました!!
✓家族の一員になれたようで楽しかった
✓趣のある宿で心がなごんだ