ペルソナ設定に悩んだら「雑誌とWebサイト」の連想がおすすめ

どんな記事を書くときにも「ペルソナ設定が大事」と言われますよね。でもこれ、決めるのが意外と難しいんです。

特に自分のブログやSNSではなく、クライントから指定された場合。曖昧だったり、クライアントのペルソナ設定があやふやだったときが問題です。

お互いちょっとした誤解をしながら進めると、その先は悲劇しか待っていません。

「ペルソナ」をすり合わせるために、筆者が有効でわかりやすいと感じたのが、雑誌やWebサイトです。

ペルソナとは?

マーケティング用語のペルソナとは、ユーザー像のこと。ライターの仕事をする場合は「読む人」のことです。

「ペルソナ(persona)」とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。

実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。
今さら聞けない「ペルソナ」とは。意味やマーケティングでの活用方法、作り方も解説!│ferret

「20代女性・独身」などのざっくりしたものではありません。

25歳の都内に住む一人暮らしの女性。新卒入社の芯材派遣会社は残業が多くて疲れている。転職を考えながらも踏み切れず悩む。会社帰りにコンビニスイーツを買うのが日々の楽しみ。大学時代からの彼氏とは2週間に1回しか会えずちょっと不満。最近ヨガ教室に通い出した。

このように、実際にいる誰かひとりを想像しながら設定します。

とはいえ、どんなに細かく設定してしても、イメージがずれてしまうことがあるんですよね。そもそも、クライント側の指定が大雑把なケースもあります。

そんなとき、お互いのペルソナの共通認識として役立つのが「ペルソナがどんな雑誌やWebサイトを見ているのか」を共有することです。

ペルソナ設定に雑誌やWebサイトが役立つ理由

企業サイトや個人のサービスなど、キャッチコピーやパンフレット・説明文を作ってきた経験を持つ筆者。試行錯誤する中で役立ったのが「ペルソナ(読者)が読む雑誌やWebサイトを教えてください」という質問でした。

雰囲気を掴める

どんな雑誌やWebサイトにも、その場の雰囲気やムードがあります。流れの作り方、単語の選び方、配置の仕方やイメージの出し方など、それぞれに特徴があります。

例えば35歳で子供ふたりいる女性が見る雑誌「レタスクラブ」。対して「婦人公論」を読む女性、子供は家を出てもうすぐ孫が生まれる55歳。ふたつの雰囲気はまったく違いますよね。この違いを肌で感じることができます。

使う言葉がイメージできる

雑誌やWebサイトを見ると、実際のキャッチコピーやコンテンツをしっかり研究できます。

何に関心があるのかどんな表現を使うのかどんな単語を使い、どんな言いまわしをするのか。細かく見てみると、それぞれにまったく違う工夫がなされています。

雑誌やWebサイトの空間は、読者たちの共通言語と認識であふれているんですね。そこを汲み取れば、作成する文章やキャッチコピーなどに大いに活かせるのです。

実際に読めばわかる

雑誌なら数冊、Webサイトなら10記事も読んでいると、読者の気持ちや求めているもの、置かれている環境や関心のあることが自然と自分の中にインストールできます。

すると、これから書くべき記事の方向性がはっきりと見えてくるのです。

「about」に本質が詰まっている

Webサイトでも雑誌でも(雑誌の場合はWebサイトで)、「about」や「この雑誌について」などを読んでみましょう。

そのメディアがどんな信念や思想をもっているのか何を大切にしているかが必ず書いてあります。読者はそれに共感してファンになっている可能性が高いですよね。

つまり、自分が想定している読者が「何を大事にしているか」を納得・理解するためのヒントがつまっているんです。それがわかれば、訴求のポイントが決まります。すると、何を書けばいいのかが決まるのです。

まとめ

「ペルソナ」って言われてもよくわからない……という場合は、そのペルソナが読む雑誌・Webサイトを読みましょう。自分が「ペルソナ」の気持ちになれれば、何が知りたいか、何を欲しているかが自然と見えてきます

クライアントが求める記事のペルソナがよくわからない場合も、雑誌やWebサイトの名前を挙げてもらうだけで、かなり理解が深まるはず。ぜひお試しください!

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ここまで読んでくれたあなた、好きです!ありがとうございまーす!!