忙しいときに仕事が集中し、暇なときにはなにもない。そんな状況、フリーランスでは結構「あるある」ですよね。
せっかくご相談を受けたのに、断らなければいけないとき、あなたはどんな「お断りメッセージ(メール)」を送っているでしょうか。
こんな文章だけ、なんてことはありませんか?
冷たいイメージを出さず、丁寧な断わり方をすれば、日をあけてまた声をかけてもらえることがあるんです。
今回は筆者の経験から、せっかくお誘いいただいた・相談いただいた仕事を断るときの文章の書き方をご紹介します。
お断わりメール(メッセージ)文章例
相談や依頼を断るのは、理由があるからです。理由をはっきりさせつつ、嫌な印象や、不快な気分を与えない文章例をご紹介します。
返信には「お礼」の気持ちをいれる
まずは感謝を伝えてください。数多くいる同業者の中から、声をかけてくれた人へ、必ずお礼と感謝と嬉しい気持ちを伝えましょう。
この度はお声がけ(ご相談・ご連絡・メッセージ)いただき、ありがとうございます。
時間がないとき
「忙しくて無理……!本当はやりたいのに!!!」そんな状況、ありますね。泣く泣くお断りメールをするときは、なるべく本音が見えるように伝えましょう。やりたい!を押し出すと、熱い想いを汲み取ってくれることがあります。
【例文】
お声がけいただきありがとうございます。とても興味深くぜひお仕事したいのですが、現在別の案件で手一杯な状況です。申し訳ございませんが今回は辞退させてください。
もしこの案件の納期に余裕がある場合、○月○日以降ならお仕事できます。
他の案件でも、またぜひお声がけください。どうぞよろしくお願いいたします。
料金が合わないとき
せっかくだけど、現状の料金と大きくかけ離れている場合。そんなときも「料金が合わない」という事実は伝えた方がいいですね。双方にとって、無用なやりとりを減らせます。
依頼者は「少しでも安くしたい」という思惑がある場合が多いですが、「相場がよくわからない」から安く提示してしまった場合もあります。一度希望の料金を提示してみましょう。
【例文】
お声がけいただきありがとうございます。大変申し訳ございませんが、今回は辞退させてください。理由は、現在請け負っている他のお仕事と料金が大きく変わってしまうためです。
今回ご依頼いただいた内容ですと、通常○○○○円から引き受けております。
今一度ご検討いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
仕事内容が合わないとき
あまり詳しくないもの、乗り気になれない分野の仕事を依頼されたときも、「自分には合わない」と伝えましょう。
【例文】
お声がけいただきありがとうございます。大変申し訳ございませんが、今回は辞退させてください。私は○○にあまり詳しくないため、お役に立てそうにありません。
また別件でお役に立てそうなときには、ぜひご連絡ください。お待ちしております。
絶対に不可能ではなく、「できるけどあまりやりたくない」という場合なら、ぜひ値段交渉してみましょう。報酬が高いと、最初は乗り気になれなくてもモチベーションが上がります。
お断りされたら残念、希望の額が通ればラッキーくらいの気持ちで話を持ちかけてみるのもアリですよ。
文章は「ぶっきらぼう」になりやすい
覚えておきたいのがビジネスの文章は「ぶっきらぼう」になりやすいということ。
先に出した「申し訳ございません。ご相談の件は、お受けできません。」という例文。受け取った人はどんな気持ちになるでしょうか?
あなたの本音は「本当は受けたいんだけどごめん、忙しくて」かもしれない。「あなたと一緒に仕事したくない」の可能性もあります。受け手には判別できず、メール文面は冷たい拒絶のイメージが残ってしまうでしょう。
基本的に絵文字を使わないビジネスメールは、どんなに丁寧にしようと思っても、冷たい印象を与えてしまいがちです。
敵を作ったり、嫌な人だと思われたりすると、何のメリットもありません。せっかくのご縁ですから、良好な関係を保ちたいですね。
まとめ
お礼の心、相手の気持ちを考えていれば、失礼なお断りメール(メッセージ)にはなりません。どういったら角が立たないか、否定的なニュアンスにならないかに気を配りましょう。
丁寧な言葉でしっかり本音を伝える、それが一番です。
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ここまで読んでくれたあなた、好きです!ありがとうございました!!