「覚える」と「憶える」どちらを使えばいいんだろう?
ふと、わからなくなってしまいました。どちらを使ってもしっくりくる言葉の場合、使いわける方法はあるのでしょうか?
答えはかんたん
上記の答えにたどり着きました。
常は「覚える」を使う理由
「覚える」と「憶える」、迷ったときには「覚える」を使いましょう。
「憶える」は常用漢字ではないため、意図した場合でない限り、無理に使う必要はありません。
おぼえる
(憶える)→覚える 覚えが早い、覚えがめでたい、覚え込む、覚え帳
『記者ハンドブック 第12版』共同通信社
小説や歌、映画のタイトルでは「憶える」が使われるケースがあります。
あらたまった場では「覚える」が無難、個人の創作物やブログなどは「憶える」でもよさそうです。
「常用漢字」は絶対ではない
常用漢字は、常用漢字表にあげられている漢字のことです。公的な場である法令、公用文書、新聞などで使われます。
常用漢字表に記載されていないから、使ってはいけないという制限はありません。
1 大正12年(1923)文部省臨時国語調査会が発表した日常語一般に使用される1962字の漢字とその略字154字。
2 内閣告示の「常用漢字表」にあげられた漢字。一般の社会生活で漢字を使用する際の目安として示されている。方針や採用字種の検討などは文化審議会が行う。昭和56年(1981)、それまでの「当用漢字表」に新たに95字が追加され、1945字として告示。さらに平成22年(2010)11月30日に196字を追加、5字を削除した2136字の「改定常用漢字表」が告示された。→当用漢字
12年前、2010年にも新たな漢字が追加・削除されるという変化があったようです。
「追加された漢字が、現在はどの程度浸透してるのか?」というテーマのおもしろい記事があるので、ぜひご覧ください↓
「覚える」と「憶える」の違い
「覚える」も「憶える」も記憶するという意味。
「覚える」は記憶のほかに「経験・学びを身につける」意味を表します。「憶える」は、頭や体で記憶するという意味しかありません。
かなり大雑把ですが、使いわけの説明はこれだけです。
と覚えておきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます!