「ご検討ください」「おいでくださいませ」など、ビジネスをする上で「クダサイ」はよく使う表現です。
しかしふと、「ください」と「下さい」どちらが正しいのか?気になってしまいました。
とても大雑把に言うと
・ください=お願い
とわけられます。
とはいえ、すぐに「あれ?どっちがどっちだっけ?」と忘れてしまう言葉でもあります。実際、一度調べたことがあるのに、また今「ください 下さい 違い」と検索している人もいるでしょう。
今回は「下さい」「ください」について、ついでに「ごめんください」について、ご紹介します。
「ください」と「下さい」の違い
先程も書いたように、ひらがなと漢字の「下さい」は意味が異なります。
お願いするとき:ください
乱暴にわけると上記になります。
ください・くださる
(を)下さい・(を)下さる お手紙を下さい、しばらくの猶予を下さい、褒美を下さる・・ください
(して)ください〔補助動詞の場合〕ご検討ください、ご注意ください、ご了承ください引用:『記者ハンドブック 第12版』共同通信社
覚えられない人は「ください」を使う
ここまで読んで納得してくれたあなた、ありがとうございます。
でも、明日には忘れて「どっちだっけ…?」となる可能性はありませんか?私は全然おぼえられません。
ビジネスでは「ください」を使うことが多い
ビジネスの場面、メール連絡や情報発信をするなら「下さい」は使う機会が少ないでしょう。
筆者も漢字で「下さい」と書いたことはほぼありません。
「下さい」はビジネスでは要注意
例えばメールでやりとりしているビジネス関係の相手に、「心がけて下さい」「〜して下さい」という表現を使ったことはあるでしょうか。
筆者は相手に失礼な気がして、使ったことがありません。
一方的に「欲しい」と要求している、それが「下さい」のイメージです。
「下さい」を直球な言葉に言い換えると「〜しといてね」「〜して欲しいからよろしく」のような、上から目線のニュアンスが漂いますよね。
自分からは何もしないのに「あれが欲しい」「こうして欲しい」との要求ばかりでは、親しい人で無い限り「この人はクレクレ欲しいばかりで嫌だな」と思われてしまうでしょう。
「下さい」の代わりになる表現の例
では、「何かをして欲しいとき」どう伝えればよいでしょうか。
書き換えの例として…
・していただけると助かります
などの表現が使えそうですね。
自分が「欲しい」という視点ではなく
・こんな方法もよいのでは?(提案)
上記のように表現できたら、相手も自分も楽しく、気持ちよく関係を続けられそうです。
じゃあ「ごめんください」ってなに?
あまり関係ないのですが、「ください」の付く言葉として「ごめんください」が気になりはじめました。
まずは辞書で調べてみます。
ごめんーください【ー下さい】(感)訪問・辞去の際の挨拶の言葉。
引用:『新明解国語辞典 第七版』三省堂
「下さい」が漢字表記なので「ごめんください」の「下さい」は欲しいという意味のようです。「御免」を下さい、つまり「許可・承諾」を下さいという言葉です。
誰かを訪ねた際、玄関先で「ごめん下さい」というのは、「来ましたよ、許可して扉をあけて欲しい」という意味になりそうですね。
まとめ
あまり意識せず使いがちな「下さい」と「ください」。両者は似て非なるもの、意外と取り扱い注意の言葉です。
正しく使うのは難しいですが、ひとまずビジネス上では「ください」と書くのが、嫌味にならずにコミュニケーションが取れそうです。
これからのメールやSNS発信などで、ぜひ気を配ってみましょう。
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ここまで読んでくれたあなた、好きです!これからも読んでクダサイ(←逃げ)!!!!