ライター仕事の“文字単価”に潜む落とし穴

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文字単価0.8円で600字×5本
文字単価0.5円で1500文字×10本

どちらもテーマは「美味しい野菜の選び方」だとしましょう。このふたつから、あなたはどちらを選びますか?

文字単価と文字数は重要ではない

それぞれ報酬は1本480円、750円。
10本セットで1案件なので、2400円と7500円。
そう、単価が安くても後者の案件の方が稼げるのです。

しかも、どちらも1記事作成にかかる時間はほとんど変わらないという事
実があります。

600文字と1500文字では2倍以上も違うじゃないか!と思いますよね。その通りです。しかし、リサーチする手間と時間はほぼ変わりません。

調べればたくさん情報を得られる記事の場合、むしろ短くする方が大変なこともあるんです。

さて、よくやりがちな失敗に「調べた情報を全部書こうとする」というのがありま
す。せっかく調べたんだから書きたい。そんな気持ちになるんですね。

そして勢いに任せて記事作成しても、結局バッサリ削ることになります。それならば、最初から文字数が多くても少なくても大差はなく、むしろ文字数の多い方が書きやす い場合も多いんです。

案件ごとの記事数にも注目

ふたつの案件で注目すべきはもうひとつ、1案件の本数です。たくさん書けそうなテーマならば、記事数の多い案件を選んだ方が結果的にお得になります。

同じテーマで何本か書く場合には、まず全体の案件の概要を掴み、調べる時は、すべてを一気に調べるのが効率的。

1記事ごとに調べて記事作成をしていると、「あれ、さっきもこのページ見たな?」なんてことがよくあります。

使える情報が載っているサイトや資料を見つけたら、テーマごとにまとめてメ
モを取ってしまえば、記事数が5本だろうが10本だろうが、これも手間はそこまで変わりません。

記事を書く時間も調べる時間も、記事数と文字数にはそこまで大きく影響しな
いんです。

1案件5記事を何種類もやるよりも、1案件20記事をやるほうが効率よく仕事を回せるでしょう。

でも、もっと大切なのが……

文字単価も文字数も記事単価も大切ですが、特に初心者ライターにとって重要
なのが「指示する側」の対応です。

例えば「美味しい野菜の選び方」の記事0.5円×1500文字×10本の場合。

【指示A】
テーマは「美味しい野菜の選び方」です。1500文字以上で10本の記事作成をお
願いします。
【指示B】
記事①トマト 選び方
記事②ナス 選び方
記事③オクラ 選び方


【指示C】
◆記事①キーワード:トマト 選び方
 ●小見出し1:おいしいトマトとは?
 →どんなトマトがおいしいとされるのか説明してください 

 ●小見出し2:トマトの種類
 →一般的なトマトの種類とその特徴を説明してください

 ●小見出し3:おいしいトマトの選び方
 →おいしいトマトの選び方を紹介してください 

◆記事②キーワード:ナス
……

さて、うえの指示A~Cだったら作業しやすいのはどれでしょうか。多くの人は
Cだと思います。

初心者大歓迎!という案件では、ほとんど丁寧に解説してくれると思います。しかし、中にはB、ひどいとAくらいに大雑把な指示もあります。

よく応募欄に「構成あり」「構成からお願いします」など書いてありますが、それは指示が細かいものほど「構成あり」という意味なんですね。

慣れてくればそこまで難しくありませんが、記事構成は手間がかかります。なるべく親切なクライアントの案件からはじめないと、ハードルが高い場合もあるでしょう。

最初から丸投げのクライアントで鍛えるという手もありますが、親切丁寧なクライアントの仕事の仕方を見ることで、いろいろと勉強にもなります。

まとめ

このように、ライター案件は単純に文字単価だけでは測れないところがあるん
です。文字単価と文字数はそこまで気にせず、良質な案件を見つけてくださいね。


ここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また。泥ぬマコでしたー。