さて、このタイトルをあなたはどう読みましたか?
なんとも悩ましいチカラ問題と読んだでしょうか。
なんとも悩ましいか(蚊)問題と読んだでしょうか。
そう、今日はこのまぎらわしい漢字「力│チカラ」についてのお話しです。
漢字の「力」とカタカナの「カ」の見分けがつかない大問題
このふたつ、ちょっと似すぎてやいませんか。
ここまで区別がつかないと、悪意があるとしか思えません。
カタカナのカを力に入れ変えて力んでみよう!
↓
かたかなのかをちからにいれかえてりきんでみよう
パッと見で、内容が全く頭に入ってきませんね。
これは「カ」と「力」が似ているから起こる問題です。
様々なフォントを見てみたのですが、ほぼ漢字の「力」の方がカタカナの「カ」より若干大きな文字になっています。
力カ(左が漢字、右がカタカナ)
カタカナ使いのキャッチコピーで「力」が使えない問題
特に女性向けの化粧品やファッション系のコピー。
この「力」問題は顕著にあらわれます。
目力→×目か(確認?) ○目ヂカラ
メーク力→×メークか(けんか腰) ○メークりょく
モテカ→×モテか(アホか!みたなノリ) ○モテりょく
カバー力→×かばーか(バカにしてる) ○カバーりょく
コーデ力→×コーデカ(こーがデカい?意味不明)○コーデりょく
チカラが「か」に見えてしまうと、途端にけんか腰のようなバカにしているような、感じの悪い疑問形になってしまうのです。
美とモテを追及する女子に訴えかけるのに、ケンカ腰はいけません。
あくまで可愛らしく、下から見上げるようなけなげ感が欲しいところですね。
だからファッション系のキャッチコピーで「力」を使う時は、力をヂカラと書いてみたり、漢字の力を使うならその前は平仮名や漢字を使うなどの涙ぐましい工夫がなされているのです。
力に代わる新漢字・爆誕!?
カタカナは平安時代、漢字の一部を取って作られたといわれています(諸説あり)。
他のカタカナはうまいこと一部分から取ってきたのに……
なぜ「カ」だけ「力」と被ってるのを見落としちゃったのかしら!!!?
現代だったら、説教だけで済む話ではありません。なんという痛恨のミス。
しかも、使用頻度がやたらと高い漢字でやらかすという悲劇。
これはどうしたものか、と考えたんですが……
カタカナのカを変えるより、漢字の力の表記を変えるという方向で手を打つのはいかがでしょうか?
例えば「カカ」。
力ふたつでひとつの漢字。
力という漢字はもともと、力強い腕の象形からできた漢字といわれています。
腕はちょうど2本あるし、ちょっとくらい変えてもさほど違和感がないように思うのですがいかがでしょうか?
[bc url=”http://okjiten.jp/kanji192.html”]
漢字なんて、もうずーーーーーーーーっと同じものを使っているわけです。
そろそろ、ちょっとくらい新しくしてみても大丈夫。
しかも「カカ」なら、半角カタカナで表せるから楽ちんですよね。
引力→引カカ
重力→重カカ
浮力→浮カカ
知力→知カカ
体力→体カカ
全部が「おかか」みたいな響きになっている?
愛嬌があって可愛らしいってもんです。少なくとも馬鹿にしている印象はうけませんよね。
どうです?
ちょっとイイかもと思ったあなた、素敵なイメージカカをお持ちですよ!
うふふふふ
ここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また。泥ぬマコでしたー。