この夏、バニラエアは1日2便になり、ますます奄美大島へ訪れる人も増えているようです。
ホテルやレジャー関係者、飲食店の方に聞いてみると、みなさん口を揃えて「観光客が増えている」と言います。
にわかに注目されている奄美大島ですが、旅行で島に来る前にちょっと知っておきたい「奄美の常識」についてご紹介しましょう。
【奄美の常識1】「はげー」は驚きの表現で頭髪とは関係ない(ので怒らない)
奄美大島の方言(島口)で、驚いたときに「はげー」「はけー」という言葉が比較的よく飛び出します。
特に年配の方はだいたいこの言葉を口にします。
「はげー、東京から来たっち?」
↓
「あらー、東京からきたの?」
という感じです。
なので、決して頭髪について言及しているワケではないことを覚えておきましょう。
ちなみに、「はげはげはげはげーーー」と連発する方もいらっしゃいます。
すっごく驚いているんだなーと受け取りましょう。
頭髪の様相に言及しているワケではありません。
【奄美の常識2】煙がモクモクしていても火事ではない(ので通報しない)
奄美大島では、そこかしこでモノを燃やしています。どこからともなくモクモク煙が漂い、道路や周辺一帯をけぶらせている光景は珍しくありません。
大量の煙……火事!?
なんて心配はいりませんので、くれぐれも通報しないようにしましょう。
逆に、ホンモノの火事でも気づきにくいかもしれませんね。
ちなみに、奄美大島に移住してきてすぐの頃、目の前の大家さん家が火事に。
といっても大事にには至らなかったのですが、カーテンが赤々と燃えさかる様を目撃してしまった、当時妊婦の私。
なぜかバケツを抱えて家を飛び出し、ちょっと離れたところにいた夫めがけて叫びながらヨタヨタ歩いてました。ああ役立たず。
火事をみたら、まず119番、そんな常識さえ思い出せなかった私。お恥ずかしい……
【奄美の常識3】やたら優しい人や親切な人がいるが、騙す気はない
「え?なんでそこまでしてくれるの???」
裏があるんじゃないかと疑いたくなるくらい、親切心のカタマリのような人が結構な頻度で現れる奄美大島。
彼・彼女たちにはただただもてなしの気持ち、思いやりの気持ちがあるだけで、見返りに何かしてもらおうなんて思っていません。
当然、騙すきなんてさらさらありませんからご安心を。
手厚くもてなされたら遠慮せず受け入れ、一緒に盛り上がるのが一番喜びます。
【奄美の常識4】夜中に聞こえる「ケッケッケッケッ」はヤモリの声
以前、家に泊まった友人に「あの声はヤモリだよ」というと、えらく驚いた様子でした。
そう、ヤモリは鳴くんです。しかも結構大きな声で。
歩く足音もよく聞こえます。
ヤモリは虫を食べてくれるありがたい存在なので、私は殺そうとも思いませんが、意外と嫌いな人は多いようですね。
島人でも嫌いな人はわざわざ退治するらしいですが……触ってもまったく害がないので、そのまま放置しておくのが賢明かと思います。
まぁ、まず人間の方に寄って来るってことはないですが。
どうしても嫌な人は、明かりのない場所に移動すればOK。
ヤモリはだいたい、明るい場所に集まってくる虫を狙って待機しています。
【奄美の常識5】「内地」「本土」は本州(四国と北海道を含む)のこと
「あんた内地から来たの?」」なんて言われる機会があるかもしれませんね。
それは、「本州(四国・北海道含む)から来たの?」という意味です。
ちなみに島から島外に出て関西や関東にいくことを「のぼる」と言います。
高校生の頃、友人同士で奄美大島に旅行に来たことがありました。
そのとき仲良くなった子たちがこんな話をしてくれたんです。
島の高校生「あんたたちは偉ぶらないからいい」
私「どういうこと?」
島の高校生「沖縄の奴や鹿児島の奴らは奄美の人間をバカにしている」
私「そうなの?」
島の高校生「俺らのことを見下している」
私「ふーーん」
当時も今も、彼の言ったことが本当なのかどうかはわかりません。
でも、少なくてもそんな風に沖縄や内地を意識している人もいるんだなと感じました。
【奄美の常識6】夜の草むらには本気で気を付ける
ハブです。ハブは本当にいます。大げさでも嘘でもありません。
私は来島してすぐ出会いました。幸い噛まれませんでしたが……
特に夜、出歩くなら必ず懐中電灯をもっていきます。(満月に近ければ大丈夫かも)
道を照らしながら、ハブがいないことを確認して歩いてください。
「ハブとかうけるー」
なんて馬鹿にしていると、本当に噛まれます。
ハブに噛まれるとシャレになりません。血が固まって激痛が襲います。
ヘタすると死にます。
ハブの通り道はだいたい決まっていますから、心配な場合は地元の人に安全かどうか確かめてください。
まとめ
以上6つを取り上げてみましたが、もっともっと内地と違うことがあるんだろうと思います。
しかし住み始めて4年もすると、慣れてしまうもの。
何が内地と違うのかなんて、肌感覚がなくなっているようです……。
こんなのもあるよ!という方は、ぜひ教えてください!
奄美大島と別府の共通点はこちら↓
ここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また。泥ぬマコでしたー。