記事づくりに欠かせない取材直後の「書き殴りメモ」

取材は好きなんだけど、終わってから書くのがツラい。どうしたらいいかな?」

以前うけた、とある人からの質問です。


わかりすぎる!!!!!!!

いや、筆者はガッチガチに緊張するので、取材には執筆と別の苦しさがあるんですが……。

それでも、取材は話をするうちにどんどん楽しくなることが多いですね。自分とは違う人の経験談や意見は、本当におもしろい。

自分の中からは到底考えもつかないようなことが、次から次へと繰り出して、もっと聞かせておくれ――――――!という気持ちになります。

結局、最後は取材ということを忘れて自分の悩み相談してることも。許してください。

話が逸れました。ライターは取材後、文章にまとめなければいけません。確かにコレは骨の折れる作業です。

「取材途中から早く書きたい!って気持ちになる」という意見もあったので、人それぞれ得意不得意があるってことでしょうね。

ライター・編集の仕事に携わること15年以上。最近になり、やっと筆者がたどり着いた答えは

取材後スグにメモする!

これに尽きます。

そこで今回紹介するのは、取材後「なるべく早く書き殴る」コツ。筆者がベストだなと思っている方法を挙げてみます。自分なりにアレンジして使ってみてください。

まず印象的だったことを書く

なんでもいい、その時の気持ちをとりあえず書き殴りましょう。「強烈な印象だから色褪せず覚えているだろう」は、間違いなく幻想です。

人間は忘れる生き物。細かいディテールは砂のようにさらさらと、容赦なくこぼれ落ちていくものです。自分の記憶力を信頼すると裏切られます。「筋肉は裏切らない、でも記憶は裏切る」と、覚えておきましょう。

メモを書き写す

筆者は取材中、細かくメモを取ります。メモを取りながら頭を整理しないと、緊張しすぎて話がうまくできないからです。すみません。

取材後、メモした文字をそのままPCに落とし込んでいきます。このとき、取材からの時間が短いほど、メモに書いてないことも思い出して文字にできるんです。

取材直後にここまでやっておくと、後が本当にラクになるし、イキイキとした記事になります。あとはぶつ切りの文章をつなぎ合わせたり、順番を入れ替えたり、発言の裏をとったりすればいいだけです。

重複や誤字、細かいところは気にしない

大事なのは勢いです。とにかく集中してガーーーーっと書き殴りましょう。「殴る」イメージで、ガシガシ文字を叩きつけましょう。感情を乗せて一気にやり切るのがコツです。

わからないところや不明瞭なところは「●●●」「※※※」「???」などと印をつけると、後から確認するときに見つけやすくて便利

専門用語や固有名詞は、間違えやすいもの。音は合っていても漢字を間違えることも多いですよね。

「結局なんて言ったんだけ?」と、所々書き漏れている場合もあるので、そのときは、先程紹介した印をつけて、後ほど確認してから書きましょう。

箇条書き、メモ書きでOK

キレイな文章にする必要はなく、文体を揃える必要もありません。語尾が重なってもいいし、単語だけでも問題なし。

大事なのは、得た情報を全部書いておくことです。精査は後でしますから、思っきり好き勝手に書き殴りましょう。

その時の気持ちや印象、温度や明るさなども書く

取材記事で書く内容は、相手の言葉だけはありません。写真撮影も同時に行っている場合が多いと思いますが、写真には写っていない情報を書いておきましょう。

匂い、温度、天気、第一印象、仕草、声のトーン、感触などなど。覚えているうちに細かく書いておけば、後から思い出す助けになります。記事の種類にもよりますが、五感情報を盛り込むと臨場感が生まれ、よりリアルな状況が伝わる記事に仕上がりますよ。

ボイスメモは有効なのか?

今度、googleの音声メモでやってみようかな?とも目論んでいますが、まだ未挑戦です。声が低くてこもっているのがコンプレックスの筆者。

きちんと声を判別してくれるのか?かなり心配です。試してみたら、またご報告します。

まとめ

せっかく行った取材ですから、鮮度の高いうちにみんなに届けたいですよね。効率よく、鮮度が高く、気持ちも入りやすい「取材直後に書き殴りメモ方式」。みなさんもぜひ試してみてください。

こうした方が効率いいよ!や、これが便利だよ。というのがあれば、ぜひ教えてもらえると嬉しいです。

ここまで読んでくれたあなた、好きです!!!

 

created by Rinker
サンファミリー
¥2,200 (2024/04/25 02:12:26時点 Amazon調べ-詳細)