読みやすい記事ってなんだろう?
いつも試行錯誤の繰り返しです。書きながらいつも悩んだり、考えたり……。
はっきりした正解がない「文章」を伝えやすくするための工夫やテクニックを私なりに探り考えるシリーズ、始めてみます。
細かい=親切とは限らない
ハウツーや情報を伝える記事の場合、「どこまで細かく書くか?」 というのは、いつも悩むところです。
例えば料理のレシピを記事にするとき。
スライスしたニンニクに火を通して香りづけしたら、玉ねぎの短冊切りと人参の角切り、さいの目に切ったジャガイモを入れて炒め、だし汁で煮込んだら塩を少々……(以下略) |
上記の記事、普段料理をする人ならすぐに理解できます。
しかし普段料理をしない人が見たらどうでしょうか?
短冊切り、角切り、さいの目? 少々ってどのくらい?
そんな疑問が湧いてきそうです。
「スライスしたニンニクに火を通して」と書かれていたら、油が熱くなってからニンニクを入れるかもしれません。
すると当然、スライスニンニクは丸焦げになってしまいます。
[1]ニンニクを3mmほどの厚さにスライスします [2]油を大さじ2杯入れ、火を点ける前にニンニクスライスを鍋に入れます [3]弱火でニンニクスライスを熱し、匂いが出てきたら……(以下略) |
初心者向けの記事なら、上記のような説明が親切でしょう。
しかし普段料理をする人には説明が長く、うっとうしく感じてしまいます。
読む人によって、求めている情報は違うんですよね。
誰が読むのかを考えると「どこまで説明するか」が見えてくる
前章のように、誰に向ける文章なのかを意識して記事を作るのは大切です。
知っている人には専門知識を使い、すでに知っていると思われる部分は説明しないという選択をしましょう。
逆に初心者、専門外の人に向けて書く場合は、誰にでもわかる言葉を使う、すべてを知らないと前提して書く必要があります。
ここで難しいのは、自分には常識だけど世間ではあまり知られていないこともある、という状況。
特に地域ネタなどを書くときには、地元ではメジャーな食材や言葉、地域や常識であっても、全国区ではマイナーという意識を持った方がよいでしょう。
奄美のばーちゃんはタンカン大好きだし、夏になるとミキを飲む人は多い。しかも子供を見ると高確率でポカリかヤクルトをくれる。 |
上記の文章、奄美の人ならさらりと読めるでしょう。
しかし、全国区でみると「タンカン」「ミキ」って何? となるわけです。
柑橘系の中では最も糖度の高いみかん「タンカン」、米・砂糖・サツマイモから作られ、スタミナ抜群のドロリとした飲み物「ミキ」という説明を加えると、意味が通じやすくなりますね。
読む(と想定される)人は何を知っているか、何を知りたいか。
それをちょうどよく示してあげるのが、読み手にとって嬉しい記事になるでしょう。
理由をどこまで説明するか問題
専門家向けでない記事の場合、理由をどこまで説明するのか?
という問題も悩ましいところです。
例えばダイエットに関する記事なら、なぜその栄養素が減量につながるのか。その栄養素はどんなものなのか。体のどこに働きかけるのか。メカニズムはどうなっているのか。誰にでも当てはまるのか。誰が発見したのか。
追求していくとキリがありません。
体の仕組みや栄養素についての説明など、どうしても専門的な言葉が入ってきます。
そのいちいちすべてを説明していたら、長くて読みたくない文章に。
かといって、まったく説明しないのも説得力が薄いし……。
そこまで説明する必要はないだろう、と思って提出した記事に「理由を説明してください」というコメントがついていることもあります。正直、そこまで書いたらうっとうしくない?
と思ったりすることも。
逆に「回りくどいのでスッキリ説明してください」と修正されるケースも少なくありません。
どちらかというと、男性向けの記事にはしっかり理由を書いて理屈を理解してもらう、女性向けのハウツー記事には理由よりもイメージ的なことに重点を置く、そんな印象がありますがどうでしょうか?
まとめ
「親切な記事」になるか「うっとうしい記事」になるか。
さじ加減は難しいですが、うまく情報の取捨選択をしていきましょう。
なにか法則のようなものを見つけたら、報告します。
「私はこうやってるよー」というのがあったら、ぜひ教えてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また。泥ぬマコでしたー。