奄美新生社印刷さんの前を通るたび、どデカく目立つ宣伝文句
金曜日は印刷60%オフ!
が気になっていたので……名刺を作りにお邪魔しました。
そしてすっかり印刷屋さんのおもしろさの虜になってしまったのです。
奥深き“紙”の世界
名刺のデザインデータを持参し、いざ印刷屋さんへ!
泥ぬマコとして初の名刺です。なんだか少し緊張します。
対応してくださったのは、奄美新生社印刷の川田さん。
名刺を印刷しに行っただけのはずが、ついつい長話させてもらいました。
ありがとうございます。
当たり前ですが、名刺は紙。紙質によって、同じデザインでも全く違った表情の名刺ができあがります。
「これがスタンダードな名刺の紙ですね」
応接室に通されて間もなく、持ってきてくれたのは4枚の厚紙。
よくよく見ると、確かに一枚ずつ表情が異なります。
わかりやすいようにと、わざわざ紙の名前を書いてくれました。
▲質感を見るには画像をクリック
ケント:一番メジャーな印象を受ける真っ白な厚い紙。表面がつるつるしている。
ロストンカラー:ケントよりも少しクリーム寄りの色味で厚みがない。つるつるしていて、紙独特の繊維質のような模様が全くない。
サンマット:ロストンカラーより少し厚く、もっと濃いクリーム色。インクジェットのはがきに近いかも。
ミセスB:ケントと同じくらいの厚みがあり、表面が少しざらついている。スケッチブックの紙に少し光沢感がある感じ。気になるのはミセスAの存在。
勝手に説明をつけてみたものの、表現が難しいですね。
用紙サイズがノートと同じ大きさなので、イマイチピンとこないのも事実。
んーどれにしようかな……
サンマットとミセスBで迷っていると、ささっと行って試しに印刷してきてくれました。
試しに印刷してくれるなんて思っていなかったので、ちょっと感動です。
おおおおおお!
やはり実際に印刷されてるとグっとイメージが湧きますね。
わら半紙のような、昔ながらの紙が好きなので、ミセスBかなーなんて思いました。
が、ちょっと納得がいかないんです。
なんというか、どうしてもツルツル・テカテカなインク感が気になって。
もっとザラザラがいい!と駄々をこねてみる
「もう少しザラっとして、マットな感じになって、でこぼこな紙はありませんか?同じ料金で」
とあつかましいお願いをしてみたところ、快く引き受けてくださり、他にも3枚の紙が登場!
▲質感を見るには画像をクリック
マーメイド:表面のでこぼこが細かく、よく見ると鱗みたいなひし形。家の壁紙みたいなイメージ。
タント:真っ白な紙で、でこぼこの様子が妊娠線(?)の密集みたいにも見える。
フリッター:とても厚くて、他の2枚よりでこぼこの深さがなだらか。透かしてみるとまだら模様が濃い。 これは!いいじゃないですか!!
と興奮していたら、またまたちょっと印刷してきてくれました。
試し印刷をみて一発で決定、フリッターにしました!
他ふたつは溝が深すぎて、インクがきちんと入り込まないんです。
全面が無色ベースの場合は問題なし、むしろその微妙なインクの濃淡がよい味わいになりそうですが……
今回のデザインは裏面がほぼ茶色なので、明らかな色ムラでちょっと変。
その点、フリッターは想像以上にイイ。
なにがイイって、なんとなく泥っぽく見えるところが最高です。
思わず興奮して
「これが一番泥っぽくないですか?」
なーんて言ったもんだから、川田さん「そう・・ですね?」なんて苦笑いですよ。
急に変なこと言ってごめんなさい。
ついに名刺が完成!想像よりも……!?
あーでもないこーでもないとやりながら、納得できるモノができて大満足です。
よほど紙を知っている人でない限り、やはり自分で見て、触った方が絶対に納得のいくものに仕上がりますよ。
インターネットで注文すれば、驚きの安さで名刺もチラシも印刷できる時代です。
けれど、細かい修正や試しの印刷などなど、親身に要望を聞いて応えてくれる町の印刷屋さんの方が、満足度は格段に高くなるはず。
しかもフリーのライターには、仕事のチャンスがあるかもしれない場ともいえるんです。
名刺・チラシ・ショップカード・年賀状などなど、どんどん印刷屋さんにお願いしましょう。
想像以上の出来上がりを目にする瞬間の興奮は、病みつきになりますよ!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また。泥ぬマコでしたー。
↓金箔名刺、ギラついていて迫力あり。コレいいなー
※毎週金曜日は名刺が最大60%OFF!!※
奄美新生社印刷
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