今回ご紹介する絵本は、石井聖岳さんの『ワニあなぼこほる』 (こどもプレス) 。
実はまだ購入していないのですが、図書館で10回くらいは繰り返し借りているかもしれません。
もう少しで3歳になる娘も大好き!
おっさんみたいなワニが大活躍するお話です。
ワニの言葉が独特で魅力的
うおーうおー
あなぼこあなぼこ!!
ぎっひっひー ぐっひっひー
もうね、あなぼこっていう言葉の選び方が素晴らしいですよね。
それだけでなんだかおもしろい。
叫び声、雄叫び、寝息、気合入れ、掛け声……
なにもかもが男臭いというか、ガテンなおっちゃんテイスト。
そしてあなぼこを掘る規模がみるみる大きくなる勢いに圧倒されるんです。
まったく読めないストーリー展開
始めてこの絵本を読んだ時、実はまだ妊婦だった私。
友人の家にお邪魔して、何気なく手に取ったんですが……
あまりのおもしろさに、つい夢中で読み進めてしまいました。
まったく可愛くないワニのインパクトもさることながら、話の展開が読めないため、途中でやめられなかったのです。
最初は、え?なにこの変わった絵本おもしろいなー。から始まりました。
え、え?どうなるのこれ?掘ってどうするの?
なんでこんなにワニいるの?多すぎない?
なになに、そんな大事業になるわけ?なんで?
次はどんな大物が……って、昼休憩かい!
なにその食べっぷり!!!
えーーーーー!そういうこと!!!!!
……ほっこり
内容を何となくぼかすと、上記のようになります。
全部を書けないのがもどかしいですが、穴掘りの理由が分かった時のほっこり度はかなり高め。
不器用なヤツらの、愛情の深さに惚れます!
もうひとつの愉しみ方「金魚探し」
娘がこの絵本を気に入っている理由は、ワニがおもしろいのもさることながら、どのページにも(例外あり)金魚さんが隠れているからです。
ここにいた!あ、ここーーー!
と、鼻息荒く教えてくれる娘の姿に、ますます和みます。
見つけたんだよー!と得意げな顔が微笑ましいかぎり。
目つきの悪いワニたちの優しさと勢いに、笑い泣きの一冊。
ぜひ読んでみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また。泥ぬマコでしたー。