とあるライターの失敗談 ダメだった理由と後悔していること

20160831

これはフリーランスのライターとして活動してきた中で、特に大きく失敗してしまったお話です。

もしかしたら読んでるかもしれないKさん、本当にすみません。
ひとえに私の力不足なのに、怒りもせず優しく接していただきありがとうございました。

これを読んだあなたはぜひ、こんな失敗をしないようにご注意ください。

15日間も質疑応答したのに案件はチャラ

2週間以上もやり取りしたにもかかわらず、結局引き受けなかった案件があります。
たしか、新規サービスの内容説明文でした。

いつもの要領で質問をしていたのに、なかなか思うような返答が得られず、どうしようどうしようと質疑応答を繰り返し……
最終的に落としどころを見失って、お断りするという事態に。
唯一救いだったのは、正式な契約前ということでした。

2週間以上お客さんを質問攻めにした挙句、何もなしなんて、激怒されても文句はいえません。
当然、私の報酬もゼロです。


なぜ失敗してしまったのか、理由を探り、ここで反省してみたと思います。

理由1 認識が甘かった

知らない分野だけど、なんとかなるだろう
これがそもそもの間違いでした。何とかならなかったんです。

最初にメッセージをやりとりした時点で、何となく意思の疎通がしづらいかも
という予感はしていました。
しかし、わざわざ私を選んで仕事依頼してくれたので、あきらめたくなかったんです。

わざわざ告白してくれたのに断るなんてできないっ!!
そんな乙女心と似ているかもしれませんね。

仕事に対する執着と責任感をはき違えた結果です。
「わからないなら見切りをつける」これが重要だと痛感しました。

理由2 決断が遅かった

とにかく2週間くらいやりとりしたのに、まだ前提にすら辿りつけませんでした。
ちょうど他の新規案件が重なった時期で、気持ちの焦りもあったでしょう。

「引き受けたからには何とかしなければ」
「ここで投げ出したらダメだ」
そんな風に自分を追い込んでいました。

その結果、15日間も時間をかけて、結局はお仕事にならなかったのです。

もっと早くに断っていたら、お客さんに迷惑もかからず、私も他の仕事に専念できたのに……。
遅い決断は、不幸しか生まないんですね。

理由3 質問の仕方や要件付けが下手だった

お客さんが個人の場合、ライターに依頼するのが初めての方も多いです。
すると、どのように進めるのか、こちらの質問にどのように答えるのか慣れていないケースも。

質問をしても、自分の求めていたものとは違う捉え方の返答が来るワケです。

「そういう意味じゃないんだけど……」
なんて思っても、言い方を変えて質問するしかありません。

この、質問と返答がスムーズにいくか? という点はとっても大切です。
なぜなら、「知りたいことをきちんと理解できるかどうか」という点に大きくかかわるからです。

例えば紹介しているサービスについて質問しても、違う返答がきていたのでは、いつまでたってもサービスの良さや特徴を理解できません。
すると当然、紹介文など書けないのです。

相手が答えやすいように質問する
何が知りたいのかを明確にする
このふたつは、特に意識しなくてはいけない! と学びました。

理由4 意思疎通ができない相手だった

ただ、どんなに言い方や方法を変えて質問しても、的外れになってしまう人もいます。

このサービスは男性向けと女性向けではどちらですか?
という質問に、「一般的に男女の違いは体のつくりですが、心の問題もありまして……」などと、関係のない言葉や主張が続いて返答になっていないというケースも。

そんな時は、「自分とは意思疎通がうまくいかないお客さん」として割り切り、せっかくの依頼を断る決断も必要です。

私は決断ができず、うだうだと長い時間を費やしてしまいました。
あ、ちょっと意味が通じないタイプだな……と思ったら、すみやかに撤退しましょう。

この失敗で学んだこと

・無駄に長引かせるのは相手にも自分にもいいことがない
未知の分野は特に慎重になる
・相手の答えが的外れの場合は質問の仕方を見直す
・ある程度の試みは必要だけれど、難しいと思ったら退く

お客さんも人間です。当然、合う合わないがあるでしょう。
しばらくやりとりして、「おや?」という違和感を感じたら、早めに決断できるようにしたいですね。



ここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また。泥ぬマコでしたー。

 

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