パパ似だねー!のひとことが地雷(かもしれない)話

パパ似だねー!のひとことを言ってはいけない理由

「あれ、お父さんに似てるかなー?」

街中で偶然に会った友人の赤ちゃんを見て発言すると、
すかさずお父さんに

「いやほら、どっちにも似てるんだよ!」

とものすごい勢いで言われました。

赤ちゃんの顔は自分に似てる方が嬉しい!?

その晩よく考えたんですけど、「あれは私がいけなかったんだな」と気付いたわけです。

想像するに、奥さんは赤ちゃんの父親似と言われるのがあまり嬉しくない。というか自分のお腹から出てきたのにそう言われると悲しい。そんな気分なのかもしれません。

前に、ふたりの娘がいるお母さんと話をした時は「ふたりともお父さんソックリで寂しいよー」なんてつぶやいてました。

どうやら、世のお母さん方は“自分に似てる”と言われると嬉しいと感じるようです。

だからお父さんは、誰かが「お父さん似だねー」なんて言おうものなら、奥さんのご機嫌がななめになる前に「いや両方!」となるのです。多分。

私の場合は全く逆。むしろ父親似と言われたら、とっても嬉しい。

だって夫は二重だし目が大きいし、鼻も私より高いし、顔にちゃんと陰影があるんです。おまけに体は細いし、無駄に美脚だし、眼もいいし。

一方の私、驚きののっぺり顔。鼻はだんご。目は線。ずんぐりむっくり。
(書いていて泣きたくなってきました……)

だから私に似てると言われると、つい「いや、父親似って言われるけどなー」なんて返します。断然!100%、私に似て欲しくありません。

でもこれ、世のお母さんの大半とは違う意見だったんですね。

どうして「○○似だねー」をお約束のように言ってしまうのか?

今までの私はずいぶんと無神経でした。みなさんごめんなさい。悪気は本当にこれっぽっちもありません。

赤ちゃんを見ると、「○○に似てる」とついつい言ってしまう人も多いでしょう。習慣というか決まりごとみたいなものですね。

私は赤ちゃんがいたら、とにかく、何が何でも、「赤ちゃんの話題にしなくては!」という責任感のようなものを感じます。

しかし、小さい赤ちゃんはお猿さんみたいだし喋らないから、見た目だけで何か話をしなければいけない。

特に自分が子供を産む前は、まったく子育ての話題なんてできないから、何を言っていいのかあたふたしていました。

そうなると、「父母どちらに似ているか?」はとっても当たり障りのない話題だと思っていたんです。

「悪気が無い」から余計にモヤモヤする!?

どっちに似てるか問題でお母さんがモヤモヤするのは、発言した人に悪気がないという点も大きなポイントなんじゃないかな、と思います。

明らかに悪意のある発言に対してなら
「あの人はヒドイ!」「ちょっと聞いてよー」と愚痴ったり批判したりできるのです。

しかし、悪意・悪気のない発言は文句を言っても共感されないし、周りの人に気持ちを理解してもらえないんですね。

だから余計にイライラもたまってしまうでしょう。夫にやつあたりのひとつでもしたくなるもんです。


なるほど、そういうことだったのか。と、いまさら私は納得したわけです。
みなさんも軽~く「お父さん似だね!」なんて言わない方がいいかもしれませんよ。


ここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また。泥ぬマコでしたー。